オーガニックコットンとエコロジーふとん 安心素材のふとん寝装品

 
店主コラム

寝具店はエコショップだった!
●夏から秋は布団の手入シーズン

今年は梅雨明けが遅れて、ようやく8月に入って晴れの日が続くようになりました。それと同時にお店には「布団打ち直し」の注文や問合せが増えてきました。夏の盛りから秋にかけては、冬の寒さに備えて家族の寝具を点検し、手入する昔からの習慣がまだ残っているのです。

電話で「打ち直しのお願いの仕方がわからないのですけど」というお問い合わせをいただきました。「実家の母に良いワタが入っている布団だから捨てちゃダメって言われたので・・・」というご相談です。「引き取りもお届けも無料ですから」とお話してお宅にお伺いすると赤ちゃんを抱っこした若いお母さんからのご注文でした。

早速布団を拝見させていただくと、長年のご使用で生地はだいぶ傷んでいましたが、中のワタを見ると白い良質のコットンワタが入っていました。「これはよい布団が出来ますよ」とお話してその布団をお預かりしてきました。

 「打ち直し」というのはワタの繊維の絡まりを解きほぐし、再び風合いを高めることです。ワタはかつて高価で貴重なものでしたから、古くなって硬くなってくると何度も「打ち直し」して使い続けてきたのです。最近では資源を繰り返し使い続ける循環システムとしても注目され、寝具店には欠かすことの出来ない仕事になっているのです。

 寝具店は新しい布団、特にコットンを中心にした自然素材の布団を作ることと、そのふとんが何年も使い込まれて傷んできたら、この打ち直しでフカフカのふとんに作り直すことをしているお店です。

●寝具店はスローライフショップ

 オーガニックな食品や衣料などにも見られるように、自然なものへの回帰の流れも高まっています。私のお店でも2000年に「エコロジーふとん」をテーマにしたホームページを開設してから、本物志向の若い消費者からいろいろのお問合せをいただくようになりました。自然素材で作られたコットンわたの布団がロハスなどと言われる新しい流れにちょうどピッタリ合ったのではないかと感じています。

 寝具店をあらためて見直してみると、次の3つの機能を持っています。

➀自然の素材の特性を一番引き出した布団を作っている。

➁そして何年か使った布団を「打ち直し」てリサイクルしている。

➂その工程のほとんどは手作りの伝統技法を継承している。

―これってスローなライフスタイルにピッタリはまっていますね。

スローライフは自然を大切にする暮らし方です。その暮らし方を提案している寝具店はエコロジーのお店そのものだったのです。

布団をゴミにしない

1999年1月に行われた「商店と消費者団体との懇談会」の中で、環境とリサイクルの話題が出ました。そのとき偶々商店側に3店の寝具店が参加していたことから、ふとんはリサイクル出来ることをお話したところ、消費者団体の皆さんからもっと広報したらと言うアドバイスをいただきました。

これを機会に結成された「ふとんリサイクル推進協議会」は、区の環境施設の応援をいただいて「リサイクルわたで小座布団作り」と言うイベントを続けながら消費者に布団リサイクルを呼びかけています。また、インターネット上でも古い布団の打ち直し方法や、問い合わせ先寝具店を紹介するなどの活動を続けています。

http://www.ecofuton.com/re/frs.htm

 地球温暖化の進行が現実に感じられるようになってきました。自然から生まれたコットンの安全性とともに、環境負荷の面でも、また打ち直して資源を循環していることからも、昔から使い続けられてきた、コットンワタの布団と打ち直しの伝統が改めて見直されてきています。

 温故知新の名の通り、これからは伝統を現代に蘇らせる、新しい暮らし方の提案店として、エコショップ型寝具店の存在は貴重なものになるに違いありません。


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